「価格」「金額」「料金」「値段」「費用」の違い

売り手や需給のバランスによってつけられるのが「価格」

メーカー側が提示するのは希望小売価格

乗用自動車や電化製品には、希望小売価格がつけられている場合があります。パッケージに記されていたり、チラシで「希望小売価格○○円より○○%引」などと記載されていたりするのを目にすると思います。希望小売価格はメーカーや正規輸入代理店が小売店に対して「この価格で販売して欲しい」や「この価格を参考にして販売して欲しいと」提示する価格で、参考小売価格とされることもあります。いくらにするかももちろんメーカーや正規輸入代理店が決定します。

希望小売価格に対して用いられる言葉がオープン価格です。メーカーや正規輸入代理店が設定した希望小売価格からの値下げ率を利用し、消費者に安売りであるかのように見せる商売方法をなくすため導入されました。希望小売価格を設定しないオープン価格では、小売店が自由に売りたい値を価格として設定することができます。

価格は売る側から「○○円で売ります」と提示を受けるものです。提示された価格に納得すれば購入する、納得しなければ購入しないという判断を買う側はすることになります。ファストフード店をはじめとする全国規模で展開されている飲食店などでは、一部を除き1つの商品には1つの価格を設定しています。そのため全国どこのお店に行っても、同じ価格でその商品を食べることができるようになっています。

買う側が合意した場合も価格が用いられる

価格はこのように売る側から提示するさいに用いられる言葉であるほか、売り手と買い手が合意のうえつけられた金額を指す場合にも用いられます。国際的なマーケットで取引されるものに、原油や金があります。原油や金は需要と供給のバランスによって、いくらで取引されるかが一刻一刻、変化します。供給に対して需要のほうが上回れば値は上がり、反対に供給過剰になれば値下がりします。需要と供給のバランスがちょうど良くなった時点の値が、原油価格や金価格ということになります。

毎日のニュースで報道される株価、つまり株の価格も、需要と供給のバランスが一致した値であることから価格の文字が使われているものです。